設計のポイント:収納について

より便利な収納計画には適材適所の考え方で。

より便利な収納計画には、必要なものを必要な場所に収納するという考え方が大事です。インテリア雑誌等で紹介されている収納のアイディアで気に入ったものがあれば、写真の切り抜きや何をどのように収納したいか収納家具の中身のイメージがあって、スケッチの書ける方はそれを設計者に見せてもらって打ち合わせをさせていただきます。 便利な収納の工夫を提案するところが設計者の力の入れどころです。

便利で効率的な収納例

・玄関

よく使う靴を収納するシューズボックス、その近くには外出時の雨具、外套、、足が不自由で、外出に車いすの方は車いすも邪魔にならない位置に置くことになります。

・居間

電話器のあたりに文房具がそろっていると便利です。

・洗面化粧室

化粧品(お化粧を洗面化粧室でされる場合)、テッシュ等。お風呂も隣接していればタオル、体重計、家族の下着、なども収納できるように計画していきます。

・キッチン廻り

調味料、保存食、キッチンの掃除グッズ、調理道具、鍋、食器、ゴミ入れ、レンジにオーブン、ジューサー、お米等と狭いところにぎっしりの必要なものを便利な位置に見栄え良く収納します。

衣類の収納について

家族の外出着や室内着の量は家庭よって様々です。成人女性の多い家庭は量も多くなるでしょう。季節によっても着るものが違いますが、季節の度に場所を変えるのも手間です、コート類は冬物も夏物も玄関ホールや廊下とかに決めておきたいものです。
寝室に隣接のウォークインクロゼットを設けて下着や室内着など全て収納できるように計画するのが普通ですが、足りない方の場合は居間の壁を収納とわからない工夫をして洋服入れを作ったこともあります。 外出着の上棚に外出着用のバックを収納する整頓の仕方をされた家もあります。服のコーディネートを考えるとそれも便利なのだなと思いました。

普段使わない物の収納について

客用の布団などは、和室が客室になることが多いので、そこの押入に あると良いのでしょうが、量が多い場合は、まったく別の納戸のようなところでも良いのかもしれません。 和室の座卓も普段は使わない方の場合ですが、ちょっとした隙間に縦に収納しました。 客用座布団も和室にあってもいいですが、収納できない場合は、布団と同じで納戸でもいいですね。

思い出のアルバムとかはどうでしょう。大事なものですからどこかにしまっておきたいですね。普段は使わないので、段ボールにしっかりパックして効率よくしまう 方法もあります。納戸や、床下収納、階段下収納とか普段は使わないところに。旅行用のカバンも結構大きいですから納戸などにしまうのはどうしょうか。引き出物やお祝い返しでタオルケットとか飾り物など、30年分ぐらいのものが屋根裏に保管されていることがあります。リフォームの機会にバザーなどで処分していくことも検討されてはどうでしょう。全体の量を減らすことも大事です。三角屋根の場合は小屋裏が収納空間として活用できますね。洋服、スーツケース なども収納できます。

その他の収納について

読書家の方の場合は大量に本が保管されている場合があります。その本は今後どうされるのか、古本屋さんに持っていく本、ずっと保存したい本、いろいろうかがわせていただいて最適な収納を考えます。
本棚にキャスターをつけて、隙間の奥に収納したり、天井の梁に沿わせて本棚をしっかり固定した作ったりすることもあります。

収納を考えることは、お客様と設計者の共同作業です。
困っている点などお気軽にご相談ください。解決策をご提案していきたいと思っております。

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